静的破砕剤はセメントミルク状、またはフレーク状の薬剤の膨張圧力を利用して破砕を行う工法です。水と薬剤を攪拌、スティックタイプでは水に浸し、破砕したい箇所の孔に充填します。
薬剤注入から反応が始まり、破砕が完了するまで一定の養生時間がかかりますが、無振動低騒音で施工が可能です。穿孔径も小さく、小型のクローラドリルや手掘りで施工することができます。都市部や住宅地での掘削工事やコンクリート構造物破砕工事、深礎や河川港湾など狭い場所での工事に有効です。
また、火薬が使えない場所での法面整形やプレスプリットに応用が可能です。 |