水深40mでのφ2,000の鋼管の内側からの切断はこれまで経験がありませんでした。さらに歪みもあるとのことで、切断機の設計を工夫しました。また、厳冬期の北海道での施工ということで、寒さには大変苦労しました。本州とはレベルが違います。濡らしたタオルを振り回すとカチカチに凍って棒になるという、まさにそれでした。
ウォータージェットは文字通り水が必須ですので凍結は致命傷です。序盤は何度も凍らせてしまいましたが、養生の仕方、配管の工夫、施工手順の改良でなんとか完了させることが出来ました。
これからは寒冷地での施工も自信をもって望むことができそうです。鋼管の切断工法はいくつかありますが、カコーのウォータージェットの強みは柔軟性です。コンパクトなシステムを活かし、対象に合わせた切断機を設計できます。今後は更に切断可能領域を広げるべく挑戦し続けます。今回は冬の北海道でしたので、次は夏の沖縄なんかどうでしょうか。
カコー新桂沢ダム現場責任者より