1986年頃、南鳥島はマーカス(MARCUS) 島と呼ばれていて、U.S. COASTGUARD(米沿岸警備隊) がロランCの管理をおこなっていた。高さ411.48mのロランC電波塔の解体撤去工事は特殊整形爆薬 (Vコード) 約12kgを使用して1986年4月10日に実施された。使用したVコードは、鉄板を切断する為に開発されたもので、爆薬の横幅とほぼ同じ厚さの鉄板を切断することが出来る。
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爆破準備
支線の張力を調整するプレートにごらんのようなVコードをセットした。 |
爆破後
切断されたプレート。切断ヶ所がガスで切断されている様な切り口となっている。 |
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倒壊の連続写真
この時の塔の高さは約400mで雨雲が鉄塔の下を通過していた。また、島のどこにいても、鉄塔を背にしていても、常に頭の上から頂上部が見えており、相当な圧迫感があったことを記憶している。
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倒壊1 |
爆破の瞬間。まっすぐな塔の中央部が先に倒れ始めている。画面下中央から右にかけて見える煙は3ヶ所の爆発地点 |

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倒壊2 |
上からの重さに耐えかねて鉄塔が折れている。 |

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倒壊3 |
この後、垂直を保っていた上の部分が『ドッドッドッドッドッ』と音を立てながら地面にめり込んで行き、最後の100m程がゆっくりと反対方向に倒れた。
この時に大きな力で曲げられた塔の一部が『記念碑』として今回倒壊を行う電波塔の基部付近に残されている。 |

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