南鳥島ロランC局空中戦鉄塔発破解体工事

本工事は、平成12年9月20日に行われました。

今回は往復ともに飛行機で、9月18日朝「厚木飛行場」から硫黄島経由で南鳥島に午後到着しました。

準備は実質1日しかなかったのですが、すでに防護等の作業は済んでおり私たちの到着を待つばかりになっていました。

手のマークの出る写真は大きな写真があります。
鉄塔の基礎部分の防護状態

 珊瑚で出来た海岸の砂(砂利)を基礎部分に盛り上げ、倒壊方向に鉄板を当てています。

鉄塔基礎防護状況
爆薬設置風景

 爆薬を支線に取り付けている所です、後ろに遠く見える通信棟は鉄板で覆われています。

爆薬設置風景
使用した火薬類は

 V型成形爆破線 18本(爆薬換算1.8Kg)

 電気雷管     20本(予備2本含)

爆薬設置状況

支線を支える基礎にそれぞれ3本の支線があり、3基の基礎に各3本ずつ支線があります。

この写真は一番遠い基礎に長さ60cmの爆薬を設置した状況です。

爆薬設置状況

発破の瞬間
発破1 発破2 発破3 発破4
発破の瞬間をとらえた音声です。(684KB)

倒壊後の鉄塔基部

 それほど変形していません。

倒壊後の基部
倒壊後の鉄塔中部

  このあたりはかなり加速度が大きくなっているので地面に

 張り付いています。

倒壊後の中央部
倒壊後の鉄塔頂上部

 こちらから見て樹木の左側をそぎ落としています。

 部材は地面にすっかりめり込んで加速度の大きさを物語っています。

倒壊後の頂上部

あとがき

 準備工事のあわただしさからすると、「あっさり」工事は終了しました。

 帰りの飛行機までの6日間は、ご承知のように快適な離島生活を満喫したことは言うまでありません。